2024年9月16日 7:00:00
「東京24時間AIハッカソン 2024」結果報告
2024年9月14日、15日の2日間、LFS池袋にて開催された「東京24時間AIハッカソン 2024」の結果をご報告します。優勝は「異業種データサイエンス研究会(関東)」の作品『超未来の付喪神ジェネレータ』でした。おめでとうございました。
審査員:小林由幸氏、伊藤有氏/「異業種データサイエンス研究会(関東)」(3名)/司会進行:清水亮氏
強烈な残暑の中開催された「東京24時間AIハッカソン 2024」。今回は24時間連続開催ということもありハッカソン界隈の猛者たち27名がLFS池袋に集結。14日13時、半紙に墨で大きく書かれた「超」の文字、これが今回のテーマ、いざ全8チームの24時間にわたる頭脳バトルがスタートしました。
初日17時からの第一次中間報告ですが、キーワード「超」についてじっくり検討しているチームや、既に入力インタフェースに関する構築に取り掛かろうとしているチーム、アイデアの具現化に向けて模索中のチームなど、様々な報告が。
この後、大阪大会、福岡大会は会場の都合により18時で一旦解散でしたが、東京大会はこのまま継続です。まだ始まって4時間、残り20時間、まだ余裕が感じられる会場です。
チームdual/チームオウルズ/異業種データサイエンス研究会(関東)
AIすこすこ軍団 from つくば/Evo Tech/量子飛行
pipon/ゆるunity電子工作部
今回の東京大会は24時間継続開催ですが、深夜帯をLFS池袋にて夜を徹して仮眠しつつ作業するチームや、終電ギリギリで一旦帰宅しリフレッシュしてから翌日に臨むチームなど、作戦は分かれたようです。
明けて2日目、10時からの第二次中間報告には、審査員の伊藤さん、小林さんも参加。各チームとも仕上がりは上々の様子。ここから3時間で精度を上げる、プレゼンのやり方を工夫するなど、優勝に向けてのラストスパートといった感じです。報告後、伊藤さん、小林さんが各チームにヒアリングを実施。参加者も真摯に対応していました。
13時を迎え24時間のハッカソンが終了。とりあえずお疲れ様でした。
そして最終決戦、14時からのプレゼンです。前日の事前レクチャーの際にジャンケンで決定した順番で実施されました。
『肩乗せ型おしゃべりスピーカ』by ゆるunity電子工作部
不適切な発言を即座に適切な発言に変換してくれる作品。メンバーの夫婦の会話を参考に作られたデモには会場大爆笑。審査員からも使用シーンに関するシビアな指摘も飛び出るなど、トップバターとして会場を盛り上げてくれました。
『Motion Mentor』by AIすこすこ軍団 from つくば
テーマ「超」→自分を超える→それは筋トレ。トレーニング内容のアドバイスだけでなく応援もしてくれる作品です。デモ動画に対して、こういうヘルスケアに関するスマホのサービスとかすぐにでも実装されそうとの審査員のコメントもありました。
『超未来の付喪神ジェネレータ』by 異業種データサイエンス研究会(関東)
ChatGPT-4を超えて、7,8ではどういう世界が待っているのか。そういうコンセプトで作成された本作品はモノが話します。缶コーヒーと人間が会話するデモは秀逸。大手広告代理店とか真剣に開発してるかもという審査員からのリアルな感想もありました。
『AI仲介型コミュニケーションインフラ』by チームオウルズ
コミュニケーション不全を超えて、コミュニケーションを柔らかくしたいという作品。残念ながら不完全な状態でのプレゼンでしたが、様々な世の中の問題、課題を解決したいという意志に溢れたものでした。
『超感情リンク』by 量子飛行
離れて暮らしている、遠距離でコミュニケーションしている人たちの補完をするサービス。顔の表情から感情を分析してくれます。デモでLINEとの連携まで作りこまれていました。
『夢をもう一度見る』by Evo Tech
夢をもう一度見たいという思いを実現化する作品。テキストからの動画生成です。実際にチームで開発した部分はどこなのかといった、シビアな質問も審査員から出ていました。
『kokoronokoe』by チームdual
超発表というコンセプトのもと、顔の表情から心の声を読み取って発言してくれる作品です。リモート会議などでの活用を薦めていました。AIと人間が会話するという段階から、AIが人間を補完する段階に進んでいるんだなという審査員のコメントもありました。
『マンガde解説』by pipon
ほとんど読まれない解説書をマンガにしてくれる作品。デモでは薬のロキソニンの取り扱い説明書を約60秒でマンガ化。マンガとしては字が多いなど、審査員から具体的な注文も飛び出るなど、今後の作り込みに期待のかかる作品でした。
その後、白熱の審査会を経て優勝チーム「異業種データサイエンス研究会(関東)」が決定。決め手としては、テーマに沿っていた、未来が見える作品だった、デモの作り込みが良かった、ハードの部分まで作っていたといったポイントが挙げられていました。改めて「異業種データサイエンス研究会(関東)」の皆さん、おめでとうございました。
その後のタッチ&トライ兼懇親会では、お互いの健闘を称えつつ、活発な意見交換で盛り上がってました。各チームが自分たちの限界「超」えを目指して戦った長くて短い24時間でした。
参加者のみなさん、ありがとうございました!
24時間AIハッカソン Powered by GALLERIA
https://www.aifestival.jp/hackathon
そして、最後にお知らせです。
大阪、福岡、東京の優勝チームが
11月9日(土)ベルサール秋葉原で開催される「AIフェスティバル 2024」に出演します。
各チームのブース出展もありますのでお楽しみに!